STORY
国産無農薬のバラ

琵琶湖の水源地域・高島から始まる、自然とつながる新しい物語

―高島ローズ・オーガニック農業・ジビエ循環で描く未来―

琵琶湖の水は、どこから来ているか知っていますか? 
実はその約3分の1が、ここ高島市から生まれています。

近畿約1,400万人の暮らしを支える水。その水源地である高島で、いま新たな挑戦が始まりました。

2026年3月26日、高島市役所で開催された「高島ビオ・オーガニック協議会」設立記者会見での内容をお伝えします。

現在、琵琶湖の水位低下や水質の変化が課題となっています。さらに国連大学は、水の過剰利用や汚染、気候変動の影響により、地球規模で「水の破産の時代」に入ったと警告しています。そうした状況の中で「私たちは次の世代に引き継ぐ責任の時代だと感じています。高島の土を育て、人を育て、そして地域経済を育てることが、守ることにつながる」と語りました。

本協議会は、農業・環境・食文化・観光・企業をつなぐ“地域循環プロジェクト”として、以下の3つが柱となり展開されます。

  • 高島ローズプロジェクト
  • オーガニック農業推進 
  • ジビエ循環プロジェクト

バラで水を守るという発想

このプロジェクトの核となるのが、無農薬・化学肥料不使用で育てる“国産の食べられるバラ”を地域資源として育てる「高島ローズプロジェクト」です。

国産無農薬のばら

特に印象的だったのが、ローズアンバサダーであり協議会理事でもある網野妙子先生のお話しでした。わたしが最初に感じた「なぜバラなのか?」「他の地域でもできるのでは?」という問いに対しても、お話しがありました。

なぜバラなのか?

バラは、食用としても活用できるだけでなく、美容や観光、文化へと展開できる花です。環境・食・経済を同時に成立させることが叶います。

ー他の地域でもできるのでは?

高島は水がきれいであることに加え、冬の寒さによって土中の害虫が抑えられるため、無農薬栽培に適した貴重な環境であるとのことでした。

「食べられる」だけじゃない広がり

高島ローズはジャムやローズティーといった食の分野にとどまらず、ローズウォーターや化粧品などの美容、体験やガーデンといった観光、さらには染色やアートなどの文化分野へと広げられ、地域資源としての可能性が広がります。

古くから日本に根づいているバラの文化を国産無農薬の「高島ローズ」で今に再生していく試みです。


また「高島ビオ・オーガニック協議会」は、それぞれの分野のプロフェッショナルが参加していることに驚かされました。ジビエ循環など、興味深いお話が盛りだくさんで、今城市長も交えた記者会見は高島の未来に向けた具体的な一歩を感じる時間となりました。

高島市をフィールドに始まったこの挑戦は、会員以外の事業者さんや農家さんと連携しながら、さらに広がりを生み出していく動きであると感じました。セミナーへの参加や栽培、商品の購入、さらには共創など、様々な関わり方が考えられています。

応援するだけでなく “多くの人たちが参加できるプロジェクト”として広がっていく未来に期待しています。


<協議会員>(敬称略)
株式会社 よこいファーム
みのり農園・農家レストラン
有限会社 アミノ
株式会社 福井弥平商店「萩の露」
株式会社 農家の嫁
合同会社 RR
株式会社 食彩アドコム
農業、食、植物等の領域の専門家・有識者
協議会 サポートメンバー
高島市森林組合
企業組合 ビュースパイア(地産発酵ヨーグルト)
西田林業
MAFD AMINO(薔薇育苗、デザイナー集団)
林啓一郎シェフ(フォションホテル京都)
LettMelodia(ジビエ活用コーディネート)
ワインヴィレッジ高島
農業、食、植物等の領域の専門家・有識者

高島ビオ・オーガニック協議会URL
https://takashima-bio.org/

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